最初の出会いはダースベーダー(細くて、ちょっと萎れそうなあの子)。「次はちゃんと筒状の子が欲しい!」と探してお迎えしたのがホヘンベルギア・アイスティでした。名前も可愛いくて「なんやこれ?」と思って購入しました。
これが陶器鉢にドンピシャで、育つほどに楽しい。狭い鉢から**子株が“むにっ”**と出てこようとする姿がまた可愛いのなんの。
目次
基本情報
- 科属:ブロメリア科 Hohenbergia(園芸品種)
- 草姿:硬質で縁に小刺がある筒状ロゼット。中型。
- 色:光量が乗るとワイン~ボルドーに発色。薄光ではオリーブ~緑寄り。うっすら**バンド(粉白の横縞)**が出る個体も。
- 増え方:株元から子株を多産。群生化しやすい。品種によって吹きやすさに差がありますが、ホヘンベルギアの中でも比較的子株を量産しやすいです。
予想外の増殖:子株→さらに子株→気づけば“群像劇”
植物を育て初めて、初めての子株収穫した株でした。購入した株から何やかんや子株が4株出現。しかも今では子株からも子株が生まれて、里子に出したものも含めると、3年で合計10株以上に。
結論:タンク系の繁殖力、あなどれない。
- 入手価格:メルカリで3,000円(良案件)
- 収支の真実:子株を売れば黒字化余裕だけど、面倒なので増やし続ける派です(棚が泣く)。
- 購入当初2022年12月:しっかりしとる印象。陶器鉢に入れる。

- 2023年6月:水を吸ってムチっとしてきた。フォルムが可愛い。縦長の鉢と合う。やや徒長しているけど、窓際管理でそれなりに締まっている。

- 2023年7月:子株が出てきた。このワインレッドの色味が渋くて好き。

- 子株を切り離すときの根の様子:アガベみたいにすごい根鉢になるというわけではないけど、良い根張り。ブロメリアはこんな感じで子株を吹く。

- 2024年1月:子株ラッシュ

- 2025年8月:LEDの強光だとプリッとした形に仕上がるイメージ。これは孫株。徒長した子株の葉をカットして採光しやすいように調整している。

仕立て映え:陶器鉢×筒フォルムは“間違いない”
アイスティはまっすぐ伸びる筒状ロゼットが魅力。
陶器鉢に合わせると“オブジェ感”が増して、リビングでも主役級の存在感に。
狭めの鉢で控えめに締めると、上方向のラインが強調されて写真もキマる。
ただ子株が吹くと窮屈となり、親株を圧迫するのと、子株が採光しにくいので徒長しやすいかもしれない。
管理メモ(うちの実績ベース)
- 光:
- 屋外:徒長しやすい(横に広がって“ただの大きい子”になる)※環境にもよる

※これは子株の一つ。プレステラ120深鉢に入れて、屋外で灌水を頻回にしたら恐ろしく徒長した。この株に関しては3株子株を吹いている。 - 室内LED:独特のワイン色が出てめちゃカッコいい。LEDの方が締まる。
- 屋外:徒長しやすい(横に広がって“ただの大きい子”になる)※環境にもよる
- 水:タンクに水を入れておくだけでOK(低温期は浅め&時々空にしてリセット)
- 風:常に微風がベター。蒸れと徒長の予防に効く
- 肥料:最初はマグァンプ入れていたけど、徒長しすぎたので無しにしている。ないほうが形が綺麗に育つ気がする。
- 用土:排水重視(ほぼ軽石)。子株吹きやすい株の場合は軽石オンリーでも良いかもしれない。元々用土なしでも育つ品種でもあるので。
それでも増えるのがアイスティ。管理は楽、増殖は本気。
横に広がりがちな“ホヘン問題”を解決する小ワザ
ホヘンベルギアはビルベルギアより横に広がりやすい。
スペース節約&造形キープに効いたのが——
結束バンド法(やりすぎ注意)
- ロゼットの外周を軽く一周、葉を無理なく寄せる程度に固定。子株のうちに固定しておく。
- 外すとふわっと広がる(対症療法にすぎないが、やや癖づくのでないよりだいぶマシ)
- 葉やタンクを傷めないよう、緩めに縛る。
増えた後の運用プラン(スペース&見栄え)
- 単頭仕立て派:
主頭の筒フォルムを見せる。最もミニマルで美しい - 群生仕立て派:
“森感”が出て迫力MAX。ただし棚占拠率もMAX。屋内では管理しきれないので、徒長覚悟で屋外にも一部出しています。案の定、徒長して…子株を吹いています。徒長した方が子株を吹きやすいのかもしれません。気のせい? - 里子・トレード派:
楽しい。人間関係も広がる。管理密度が下がって株も健康になる。でもめんどくさくて実行していない現状。今年こそは…
私は“単頭+コロニー1鉢”の二刀流。映えと満足度のバランスが良いです。
好きになった理由(まとめ)
- 筒状ロゼットが美しい(陶器鉢で映える)
- LEDで出るワイン色が刺さる
- タンク管理でラクなのにめちゃ増える(棚は悲鳴)
- 子株がとにかく可愛い。
結果:お気に入り確定。育成“成功体験”をくれる良品種。






コメント