「指が勝手に“購入する”を押した——。」
出会いはメルカリ。4,000円で降臨したビルベルギア・ライムストーン。届いた瞬間、「これ、陶器鉢に入れてあげたい…」と普段は避けがちな重たい選択を即決。珍しく陶器鉢に植えたくらい、とにかく出来の良い株でした。陶器鉢が余っていたのもあるけど。
目次
交配と来歴(ちょっと通ぶれる豆知識)
- 作出者:Jim Irvin(フロリダ/1994年登録)。
Seed親=‘Estrella’、Pollen親=‘Domingos Martins’の交配で生まれたハイブリッド。“ライムストーン”の名のとおり、粉をはたいたような白いバンド(scurf)とスポットの表情はドミンゴスマルティンスの血を濃く表まします。 - 特徴(推しポイント深掘り)
- フォルム:細身のタイトな筒型ロゼット。
- 葉模様:ライトグリーンの地色に、白い横縞(scurf band)と不規則なスポット(白斑のまだら)。育つにつれて白斑がぐっと映えるのが見どころ。
推しポイント3連発:スポット/バンド/雰囲気

- スポット(斑点)の密度と配置
霧を散らしたみたいな微細スポット。強すぎず薄すぎず、**“抜け感のある柄”**が絶妙。 - 白い“バンド(横縞)”のコントラスト
名のとおり“石灰(ライム)”をまぶしたような粉感のある横縞。角度で濃淡が変わり、写真の手が止まらない。 - 筒状ロゼットの立ち姿
きゅっと上に伸びる素直なフォルム。鉢替え直後でもバランスが崩れず、陶器鉢に上品にハマる。
正直、4,000円でこのクオリティは事件。ありがとうメルカリ、ありがとう出品者さん。発根済みなのも最高です。子株なのでそんなもんなのかもしれないけれども。
なぜ“あえて”陶器鉢?——見た目と安定感、それから…
普段は軽さ&管理のしやすさ重視でプラ鉢派。でも今回は
- 見た目の格:艶消しの白陶器がバンド柄を引き立てる
- 安定感:背が上がる品種だし、ちょっと心配
- 撮影適性:背景を選ばず被写体が映える
- 鉢が余っていた。
用土レシピ(通気多め・保水少なめ)
- 鹿沼土: ベラボン(またはヤシチップ) : 軽石=4 : 3 : 3
管理メモ(うちの実践値)
- 光:LEDライト。2-3万ルクスくらい。
しっかり光を当てるとスポット&バンドがくっきり。真夏の直射は段階的に慣らす。 - 水:用土は乾いてからたっぷり。中心“カップ”貯水、低温期は空けて蒸れ回避する。
- 風:常に微風を当てると締まる。サーキュレーター◎。
- 肥料:用土にマグァンプ。
- 冬越し:室内10℃以上。
合言葉は「ほどほど」。ビルベルギアは“いじりすぎ注意”のタイプです。
仕立ての楽しみ:群生?単頭?どっちで見せる?
- 群生仕立て:陶器鉢×群生は彫刻作品のような迫力。子株は親の1/3〜1/2サイズで分けるとスムーズ。
- 単頭仕立て:バンド柄をミニマルに見せるならこちら。空間に余白が生まれて写真が整う。
開花期は環境次第ですが、咲けば派手かわいい花序でテンション爆上がり。咲いた後も子株で物語が続くのがブロメリアの良いところ。今から子株が出てくるのが楽しみです。
4,000円で手に入れた“余白”——まとめ
- スポットとバンドが主役、ライムストーンは映える鉢で魅せてナンボ。
- **陶器鉢は“正解”だった。見た目と安定感の両取り。
- メルカリ4,000円は僥倖。
植物は“価格”より“管理”。でも、いい出会いは純粋に嬉しい。この一鉢、長く付き合います。
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